つきゆびのブログ

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ミリアニ第一幕 感想【#ミリアニネタバレ感想】

〇はじめに

ミリアニ、ついに公開されましたね。

発表からおよそ3年。長い間待ち続けていた……というと微妙なところで、正直その存在を忘れることで今まで保ち続けていた側面の方が強いです。上映開始間際まで、その実感の無さたるや。

 

そんな話はさておき、この記事ではミリアニ第一幕を見て特に印象的だった場面について感想を書き残していこうと思います。(ちなみに初見の1回きり+パンフ情報を基に、この記事は書かれております。)

 

〇ToP!!!!!!!!!!!!!

春日未来とアイドル(=夢)との出会いをミリアニではどう描くのかは公開前から気になっていたポイントだったけど、まさかそこにこの曲が持ってこられるとは……と驚き。でも聴いた瞬間に全て納得する選曲でもあり。

 

・大前提としてこの曲は数ある765ASの楽曲の中でも、特にアイドルマスターのイズムをド直球で歌ってる歌だと僕は思っています。アイドルだけじゃなくて、お前(P、観客)も自分の夢を叶えろ!!っていう。

 そんなこの曲をこの物語の始まりに据える采配に、765プロの直系にあるミリオンライブ!という作品を描こうという気概を感じました。そういう意味ではめちゃくちゃアイドルマスターのアニメです。

 

〇講演後の未来と静香

・未来が口にする「1番の夢」という言葉も、ToPの歌詞で頻出する「1番〇〇」というフレーズからの繋がりが感じられて構成の妙技を感じます。「ひとつずつ ひとつずつToPなモノ」って、まさしく1番の夢のことだよな……!

 

・続けて2人がToPの歌いだしを歌うシーンですが、さりげなくもエゲつない描写をしていると感じました。絶対にあの時点での最上静香は「I CAN DO IT NOW」と言えない人間だし、春日未来は「WE CAN DO IT NOW」と言えてしまう人間なんですよね。

 

・未来の言葉は歌詞としては間違ってるんだけど、でも何一つ間違ってない……! と見ていて心揺さぶられるものがあり。この時点で未来はまだアイドルじゃないけど、アイドルになる前から、春日未来はこういう人間で、こういうアイドルなんだ、ときっちり提示してくれる喜び。

 

〇未来・静香のオーディション

・「I CAN DO IT NOW」と言えない静香だし、「WE CAN DO IT NOW」と言える未来だからあぁなる……という先ほどの話の継続。

 

・静香の全部を絞り出すような歌声がやっぱ好きなんだよな。(あーでも10th act2のSING MY SONGみたいに笑った歌声も好きだわ)

 

・誰かの夢を全力で信じることが出来ることは、やっぱり未来の美徳だな……などと。静香にとってのアイドルという夢が、たとえどんなものであったとしても「あなた(静香)が信じてくれたら大丈夫」なんですよね。

 

〇39人の幻影

・異常映像だけど、現実には起こり得ない異常映像こそがアニメの華みたいなとこありますからね。アイドルは非現実を見せてなんぼですよ。

 

・ムビマスこと「輝きの向こう側へ!」の、「未来は今の延長だ」という台詞を思い出すなど。今やりたいことを全力でやることで、未来は叶っていくんだよな。

 

〇夜景とライブの景色

・夜景を彩る街の明かりって、そこで人が生きている証拠なんですよね。遅くまで一生懸命仕事をしていたり、家族と一家団欒していたり……それぞれの人生があるわけです。明かりそのものは人工物ですが、それは紛れもなく人間が放つ生命の輝きと言っていいでしょう。

 そんな輝きを、百合子は「ライブの景色と似ている」と言うわけで。街の明かりと同じようにオタクが持つライトの光も、オタクがそれぞれの人生を背負いながら生きている証拠なんだと、我々を強く肯定してくれているシーンだな、と思いました。

 

・「Million Live」の「live」は「生きる」という意味で使われているんだ、「ミリオンライブ!」というタイトルはこういう意味なんだ……と、この作品で再定義しているような印象を受けます。このシーン以外にも「生命」という単語をしきりに使うあたり、だいぶ意識的かなーと。

 

〇原っぱライブ、始動

・劇場メンバーのわちゃわちゃでオタクを楽しませつつ、「37人それぞれ、やりたいことが違う」ということを示し、作品のテーマを補強するシーンだったと感じています。

 

・贔屓目に見ても、居ても居なくても変わらないような役回りのアイドルも多かったと思いますが、大事なのは上記の部分なので別に良いかなーと思ってます。(なるべく原作でありがちなキャラの組み合わせのカットが多く、物語的な活躍をしていなくてもオタクに喜んでもらおうという配慮?を感じました。騙されている気もします。)

 

〇総括

・僕が今までミリオンライブ!もといアイドルマスターに触れてきて感じた、「ミリオン(アイマス)のここが好きなんだ!」という部分についてはしっかり描かれている、と感じることは出来て、その点は非常に嬉しいし、第二幕・第三幕についても期待が出来るところです。

 

・反面、これが世の中に受け入れられるかっていうと頭を抱えてしまうのも否めないところ。ただ、最近のアイドルコンテンツやそのアニメ作品を見ていると、夢がテーマになっていると感じることも多く、それらを気に入った人であれば響くものもあるのかな……? とは思ったり。

 

 

 

〇その他雑感

・AS13人のモデルは目に見えて出来が良い。(目とか顔のパーツが特に違うのかな?) 逆に言えば、主役のミリオンスターズ39人のモデルに改善の余地ありということでもあり、ここは明確にマイナスポイント。(一部キャラだけでも出来が良いに越したことはないんだけどね)

 

・春日家 in WELCOME

 

田所あずさの演技は本当に上手くなった。

 

百瀬莉緒のスタイルがやべぇ。

 

・か ♥ な ♥ し ♥ ほ 

 

・望月杏奈の同接数7000台はクソ高すぎて笑う。ヴイアライヴなんて普段の配信は平均500ぐらいなんだぞ!!!! (逆に茜ちゃんのch登録者数14人は頑張ってくれ)

 

・第一幕で一番影の薄かったアイドルは島原エレナor天空橋朋花だと思いました。どっちも僕の担当なので逆にそう思うのかもしれません。